自分のしていることは自慰なのか...

自慰という言葉を知ったのは

中学一年生のときに

入学式で配られた保健の教科書でした。

当時 インターネットは

どこの家庭にも

あるわけではなかったので、

まだまだ情報源は

紙媒体も多かった時代です。

自宅に検索のできる環境のなかった

私は、保健の教科書の性教育の単元を

つまみ読みしました。

本をもらったその日に。

そこには

性衝動を抑える方法として

自慰というものがあると

書いてあるのです。

やり方さえ書いてありませんでしたが、

私は自分の毎夜していることが

それにつながるもの、

もしくは

そのものなのではないかという予感が

よぎりました。

そんなにやらしいことを

私はずっとしてきたのか....

男の子がマスター ベーションをするのは

書いてあるけれど、

女子の自慰を

何と呼ぶのだろうかということも

疑問がふつふつと湧いてきました。

とにかくその時は

何か重犯罪をしてしまったかのような

頭が熱くなる感覚に襲われ

ショックを受け

眠りについたことを覚えています。

こんなに昔から自慰というものを

している自分は

どんな顔をして同級生と顔を

合わせればいいのか....

やっぱり寝る前に毎夜している儀式は

人に言えないことなんだと、

再認識したのです。